◆ ◆ 転倒防止と落下予防対策 ◆ ◆
阪神大震災では、かなりの方が家具などの下敷きになって亡くなったようです。
転倒防止対策を行っていなかったり、対策が不十分だったために犠牲者が多くなったそうです。
大人一人で移動するのも大変な29インチの大型テレビが、なんと5メートルも飛んできたとか。
立っているのが精一杯の大地震の状況の中、家具や大型電化製品が倒れたり、飛んできたら・・。
そこに赤ちゃんがスヤスヤと気持ちよく眠っていたら・・。
おじいちゃん、おばあちゃんが座ってお茶を飲んでいたら・・。
固定方法は正しく
家具や大型電化製品など倒れる危険性があるものは、家具や電化製品を壊さないためよりも自分や家族の命を守るためにも、転倒防止や落下予防対策を施しておくべきです。
ただし、転倒落下防止対策には細心の気遣いが必要です。
固定しておけば安心という情報も安易に解釈してはいけません。
固定方法が間違っていればなんの役にもたちません。
家(壁)側の固定する場所は、必ず「梁(はり)」の部分に固定することです。
梁とは、聞き慣れないかも知れませんが、簡単に言えば地面に対して平行(横)に組まれている建物の骨組み部分です(逆に地面に対して垂直(縦)に組まれている骨組み部分がご存じの通り「柱」です)。
家屋の壁を上下にノックするように叩いていくと、コンコンという低音からカンカンという高音(表現音に個人差があるかも知れませんが)に変わる部分があります。
そこの壁の内側に「梁」が通っています。
また、固定器具はいろんな種類の物が販売されていますが、「鎖状」の製品は震度7だと一発で切れてしまいますのでL字型の金具が一番効果があります。
家具側の固定する箇所も容易に抜けたりしない場所を選ぶことも重要です。
人の力では抜けなくても震度7ではいとも簡単に抜けてしまいますので。
いくら転倒防止対策を行ったとしても、家具等の上部には重い物は置かないようにしましょう。
つっかえ棒式は・・
天井と家具との隙間に使用する「つっかえ棒」タイプの転倒防止品は、震度7になると家屋自体が大きく揺れますから、天井と壁が直角ではなくなる瞬間が発生します。
「つっかえ棒」タイプは地震の大きさによっては役立たずの物となる可能性があることを考慮しておかなければなりません。
また、家具自体に転倒防止対策を施していても「引き出しタイプ」の家具は揺れる方向によっては引き出しごと飛び出してきますので、飛び出さないような対策も必要となります。
出来ることなら「家具のない部屋にする」とか、家具を置くにしても「背の低い家具にする」ことが一番安全です。
家電製品対策
冷蔵庫や大型電化製品などは釘やネジが使用できませんので、頑丈な「金属製のヒモ」で括り付けるタイプのものも売っていますので、そのヒモを「梁」に固定する方法が一番です。
(液晶・大型化してきた家庭のテレビも、大地震ではコンセントを引きちぎってかなりの距離まで飛んできますから)
テレビの上や近くに花びんや水槽などは置かないようにしましょう。
地震の揺れで水がこぼれて、テレビにかかると発火し火災を起こす原因となります。
照明器具
照明器具は落下しないよう、落下防止(3方向から固定)を施します。
食器・便・ガラス類
「窓ガラス」には飛散防止フィルムを張る。
観音開き方式の扉(食器棚やシンク上部の棚、テレビ台など)を固定するのも忘れないこと。
壊れて欲しくない高価な「食器」や「陶器」に限って必ず割れてしまうもので、普段使用しないからといって高い位置の奥にしまっておくことは、かなり壊れる危険度が高いので保管場所にも注意が必要です。
「アルコール類」を保存してあるご家庭は、割れないように対策が必要です。
大地震の発生後、家の崩壊は免れたとしても、家の中の後かたづけをする際に水も出ない事態を考えれば、アルコール漬けとなった部屋で後かたづけをするのは大変ですから。
